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ルックJTB、07年は「スーパーパッケージ」、伊藤社長「全市場に正対できる」

  • 2007年1月18日
 JTBワールドバケーションズ(JTBW)は07年度上期のルックJTBを、全てのマーケットに正対する「スーパーパッケージ」として展開する。JTBW代表取締役社長の伊藤正人氏は「旧来型の考えを超え、本来パッケージではないといわれるFIT含む全市場を吸収し、各市場の成長率を超える拡大を目指す」と、意気込みと自信を示した。

 その根拠として伊藤氏は、2003年に個人手配による旅行志向がパッケージ志向を逆転したことに触れ、「市場はFIT化しているが、2003年以降は(個人手配志向とパッケージ志向が)拮抗している。パッケージそのものが進化し、FIT志向者がパッケージに参加している表れで、まだ十分いける」と判断。また、ルックの約140万人のうち「110万人はマイセレクトなどのオンデマンド型商品で、ルックの大勢を占めている。つまりルックは既に“スーパーパッケージ”を展開しており、今回はこの路線の強化」ともアピールする。

 海外旅行市場については「旅行者数はゆるやかに拡大、環境は大きく変化」と認識。2年前からの「価値価格」を継続し、パッケージに「真価を追求していく」という。そこでキーワードのひとつである「快適」をベースにした12項目からなる「快適宣言」を作成。これを基に旅のパーツを見直し、新しいスタイルやコンセプトを商品に反映させた。例えば、業界で初めて、旅行者自身によるインターネットでの事前座席指定を可能にしたほか、自宅でスーツケースを預け、現地ホテルで受け取るサービスなどを取り入れた(いずれも一部コース)。「快適宣言」は単体でパンフレットを作成し、カウンター上に平積みして消費者への訴求を図る。


▽団塊向けの90日間「卒業旅行」提案、アメリカでは13の周遊コースも

 団塊世代への対応として、ハワイ、オーストラリアで「ロングバケーション」を新設定。また、ヨーロッパでは「仕事からの卒業旅行」として30日間の商品を3つ造成し、それらを組み合わせて90日間の旅行も可能にする新商品を企画する。さらに今後はもうひとつの団塊世代として、リゾートへのカジュアルなファミリー旅行で動きの強い団塊ジュニア世代への取り組みも強化する意向だ。

 また、アメリカ方面では新コースとして最多となる13の周遊型コースを投入したほか、添乗員同行コースも拡充。ヨーロッパでは添乗2000日以上の添乗員がアテンドする「くつろぎの旅」「心ゆく旅」で、たまたま旬の食材が入荷していたり、マーケットで珍しい素材を見つけた場合は、添乗員判断でその日の食事に大皿料理をその場で追加する「お食事サプライズ」を実施するなど、旅の魅力に迫った。このほか、従来の「ハイキング&トレッキング」は「大自然を歩く、世界遺産を歩く」に、クルーズはカジュアルクルーズへシフトし、万人向けの商品に設定するなど、全マーケットへ向けたラインナップを揃えた。

 販売にあたり、今年も「Rakuだ」をイメージキャラクターとして使用。1月20日から2月3日まで、全国5都市圏(北海道、首都圏、名古屋、関西、福岡)でTVコマーシャルを放映するほか、2月から3月には「Rakuたび」キャンペーンを実施。ルックJTBがの選りすぐりのコース全12コースを、抽選で100人にプレゼントする。詳細は新聞広告およびホームページで告知するという。