年末年始国際線旅客、日本発着はJAL微増、ANA2桁増

  • 2007年1月10日
 日系航空会社2グループの年末年始(2006年12月28日〜2007年1月8日)日本発着の国際線旅客動向はJALグループが0.08%増の51万9243人、ANAグループが12.5%増の16万4864人となり、両グループ合計で前年比2.82%増の68万4107人となった。提供座席数はJALグループが前年比3.71%減の67万2975席、ANAグループは6.16%増の22万3345席で、合計で1.42%減の89万6320席となった。


 このうち、JALグループの方面別では中国、アジア、韓国線が旅客数、利用率共に前年を大きく上回り、特に中国は旅客数が前年比31%増(日本発)と大幅に伸びた。また、ハワイ線、欧州線は供給量が減少したため前年の実績を下回ったが、利用率はハワイ線92.4%(日本発)、欧州線90.4%(日本発)と好調だ。なお、臨時便はホノルル線で39便、グアム線3便、米大陸線3便の前年から28便減り合計45便。チャーター便はパラオ線が15便、ホノルル線が8便、フェアバンクス線が5便、グアム線が6便、マカオ線が2便など前年から3便減り合計52便となった。

 期間中の日本航空インターナショナル(JL)、およびジャルウエイズ(JO)の日別利用率では日本発が3日の87.6%、2日の87.2%、4日の85.5%となったほか、日本着では8日の94.1%を筆頭に7日が93.9%、4日の88.3%。


 ANAグループの方面別では中国線の旅客が21.2%増、北米線が28.9%増と特に好調だったほか、そのほか方面で堅調に推移。日本発着旅客は前年比12.5%増の16万4864人となり、過去最高を記録した。なお、臨時便は関西/グアム線で2便を運航(昨年31便)。

 期間中のエアージャパン(NQ)を含む全日空(NH)の日別利用率では日本発が3日の80.7%、12月29日の80.6%となったほか、日本着では8日の93.3%、7日の92.1%、4日の86.4%の順になった。また、エアーニッポン(EL)は日本発が2日の82.0%、12月29日の81.8%、そして日本着が7日の93.2%、8日の92.2%、4日の91.7%であった。


▽JALグループ国際線方面別実績・発着合計(路線/旅客数・増減/利用率)
ハワイ線/7万1025人(7.6%減)/86.6%
米大陸線/4万0036人(26.8%減)/85.2%
欧州線/4万3217人(9.6%減)/77.3%
アジア線/13万1699人(5.6%増)/80.2%
オセアニア線/2万8692人(2.6%減)/88.1%
グアム線/2万3368人(14.6%減)/87.1%
韓国線/6万7734人(3.3%増)/83.0%
中国線/6万8795人(30.9%増)/58.2%

▽ANAグループ国際線方面別実績(路線/提供座席数・増減/旅客数・増減/利用率)
北米線/2万8820席(26.0%増)/2万3332人(21.2%増)/81.0%
欧州線/2万1528席(1.0%減)/1万7830人(2.5%増)/82.8%
中国線/7万9580席(9.0%増)/4万8245人(28.9%増)/60.6%
アジア線/6万4388席(3.1%増)/5万2492人(6.1%増)/81.5%
リゾート線/1万4156席(28.7%減)/1万1886人(24.4%減)/84.0%