スイスでルツェルン音楽祭のピアノ音楽祭が11月20日から26日まで、今年も開催される。ルツェルン音楽祭は1938年にトリプシェンのリヒャルト・ワーグナー旧邸宅前でアルトゥーロ・トスカニーニが指揮したガラコンサートから始まり、その後十数年を経てルツェルンで育った伝統ある国際的音楽祭。音楽祭はピアノ音楽祭、イースター音楽祭、および夏の音楽祭の3部構成で、世界的に著名なオーケストラや指揮者、ソリストが集まる。

　11月のピアノ音楽祭は鍵盤楽器に焦点を当て、クラシックからジャズまでの多彩なピアノ音楽を現代楽器や古楽器で演奏するヨーロッパでも独特な音楽祭。今年は、エレーヌ・グリモー、ラン・ラン、アルフレッド・ブレンデル、エフゲニー・キーシン、ギュヘル＆スヘル・ペネキルなどのメンバーが参加する。また、ルツェルン各所のスタイリッシュなバーでは、「ピアノ・オフステージ！」と呼ばれるイベントが開かれ、6夜に渡り、世界的に有名なジャズピアノプレーヤーたちがその技量を披露する。

　なお、来年のイースター音楽祭は3月24日から4月1日まで、夏の音楽祭は8月10日から9月16日まで開催することが決定している。イースター音楽祭ではバロック様式の教会や近代的なコンサート会場を舞台に、教会音楽などを演奏。また、夏の音楽祭では期間中、約100におよぶイベントが開催を予定している。世界最高レベルのオーケストラをはじめ、30以上の交響楽団のコンサートが開かれる予定だ。


▽ルツェルン音楽祭
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