ゴールドコースト、日本市場が着実に回復、ライフセーバーとの体験型素材打ち出す

  • 2006年9月12日
 ゴールドコース観光局ディレクタージャパンのゴードン・プライス氏は、「2006年上期、7月、8月の日本人訪問者数は前年を上回り、好調である」と語り、学生やグループの旅行需要の堅調さを強調した。旅行会社各社のパッケージ商品は、「10月、11月も引続き堅調」としており、今後の需要拡大に期待を示す。ゴールドコーストを訪れる日本人は現在、ファミリー、ハネムーナーが約70%を占める一方、教育旅行やシルバー層が近年順調な伸びを示す。ゴールドコースト観光局は今後、ゴールドコーストならではの体験を打ち出し、他のデスティネーションとの差別化を図りたい考えだ。その一つに、ライフセーバーとのビーチウォークのアクティビティをあげる。オーストラリア人のアイデンティティともいえるライフセーバーと交流し、ゴールドコーストの人々が日々行っている体験を通して、ゴールドコーストの魅力を訴求していく。2007年がライフセーバーの文化がゴールドコーストに根付いて100周年を迎えることから、「ライフセーバーの年」としてプロモーション活動の一環とする考えだ。
 また、日本人のもつゴールドコーストのイメージはビーチの印象が強いことを指摘。このことから、文化、ユネスコ世界自然遺産に登録されるラミントン国立公園をはじめ、ゴールドコースト近郊に広がる大自然にふれる体験型の観光素材の認知を図りたい考えだ。これはオーストラリア観光局のキャンペーン・ターゲットとする体験旅行を志向する旅行者「エクスペリエンス・シーカー」と繋がるとして、今後の需要喚起を目指す考えだ。

 さらに、ゴールドコースト観光局は今週中に日本語ウェブサイトをリニューアル・オープンする。リニューアルではビジュアルを重視したほか、旅行会社を意識して、充実した情報をそろえた。そのほか、今後のプロモーションの一環で旅行会社向けの教育旅行セールスマニュアルの作成を予定している。