北九州市、銀河鉄道999のメーテルのロボットが活躍

  • 2006年9月9日
 北九州空港の1階到着ロビー、観光案内所では、北九州市出身の漫画家、松本零士さんの人気アニメ「銀河鉄道999」のキャラクター「メーテル」を忠実に再現したロボットが活躍している。メーテル・ロボットの設置は、九州興業大学と北九州産業学術推進機構が共同で開発したロボットで、質問者の声を自動認識し、空港内の施設や北九州市内の観光スポットを案内する。身長は約170センチメートルで、長い金髪に黒い衣装をまとうロボット。声はテレビでメーテル役を演じた声優の池田昌子さんが担当するなど、細部にもこだわった。

 北九州市はロボット産業の一大集積地を目指し、今年3月に産学官が一体となった推進組織「北九州ロボットフォーラム」を設立。6月には産業用ロボット分野で国内トップクラスの安川電機、次世代サービスロボットビジネスの創出やロボット技術者の育成強化など、ロボット産業の振興に向けて連携強化することで合意した。北九州市は2003年、公道をロボットが自由に動き回ることができる国内初の「ロボット開発・実証実験特区」に認定されており、このような取り組みの強化の一環として、今後はFAISと安川電機が共同開発中の荷物搬送用ロボットの公共施設での実証実験を予定している。