南ア観光局、ビジネス・ツーリズム促進、06年度は16%増の3万人目指す

  • 2006年7月12日
 南アフリカ観光局は11日、東京で「南部アフリカワークショップ&レセプション」を開催した。これに合わせ南アフリカ観光局アジア・豪州地域統括本部長のゾレルワ・ムコゾ氏が来日、2005年は南アフリカへの日本人訪問者数が04年比18.2%増の2万7300人で、伸び率ではトップ。協力関係にある旅行会社各社に感謝すると共に、更なる連携強化を訴えた。また、2010年のFIFAワールドカップ開催地に選ばれており、開催年までには日本人訪問者数を5万人まで伸ばしたい考え。

 南アフリカ観光局は今後、観光に加えてビジネス・ツーリズムのプロモーションを積極化することで旅行需要の喚起を図る。「ビジネス・アンユージュアル」と題し、ビジネス・ツーリズムのプロモーションを展開する。2年前に観光局が世界各国・地域の主要16マーケットで実施した調査によると、旅行需要の中でビジネス・ツーリズムの占める割合が各国・地域の平均で18%であったのに対し、日本は37%の大きなシェアを占めることが分かった。特にインセンティブ・マーケットの需要が高いという。このことから、「日本人の南アフリカへのビジネス・ツーリズムの基盤はできている」とし、「今後は、会議やミーティング分野への需要拡充に期待する」と語る。ムコゾ氏は、国際的ホテルブランドをはじめとする宿泊施設の充実、安全性とホスピタリティ、高い医療設備があることから、受入体制の充実を強調している。