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フィンランド政府観光局、オーロラ観賞ツアーが堅調に回復、増加するFITの獲得促す

  • 2006年6月30日
 フィンランド政府観光局は29日、「フィンランド・オーロラ・セミナー2006」を開催、オーロラ観賞ツアーや日本人旅行者の動向を中心に説明した。フィンランド政府観光局は2009年までに日本人宿泊数20万泊を目標としており、日本代表の能登重好氏は、「目標達成には冬期の成長が重要」とみている。この目標に向けては、一昨年辺りから「軌道にのってきた」とし、今後の成長に一段と期待を示している。

 フィンランド政観は現在、一般消費者向けのプロモーションを強化。これにより、フィンランドの露出を図り、旅行会社を利用したフィンランドへの旅行需要の拡大を狙う。特に、フィンランド航空(AY)の統計によると、日本人旅客はFITとパッケージ旅行者が半々という結果もあり、消費者向けプロモーションの強化で全体の増加を目指していく。
 また、毎年行う旅行会社を対象としたアンケート結果を紹介。オーロラツアーの参加者は女性のシェアが高く67%、男性が33%となった。ツアー参加者の年齢層は、40歳から49歳が前年比15%増と最も伸びた。旅行形態は夫婦や家族の旅行が多いが、1人での参加者も徐々に伸びつつあるという。

 フィンランド政観によると、重視するオーロラ観賞ツアーはラップランドへのツアーが増加。昨年は特に、サーリセルカの人気が高かったようだ。能登氏はサーリセルカでのオーロラ観賞ツアーの増加で、周辺地域の知名度の向上を評価する。ただし、各種ツアーがサーリセルカに偏りを見せる動向については注視し、各地域への集客につながるようプロモーションをしていく考え。また、これまで作成していたエージェント・マニュアルを刷新し、ガイドブック「フィンランド冬物語」を発行、東京、大阪、名古屋の書店で販売する。オーロラ観賞ポイントの情報を含むガイドブックを利用して増加するFITの需要獲得を促す。