香港、ショッピング・フェスティバルを開催、新たな素材が需要を後押し

  • 2006年6月27日
 香港政府観光局(HKTB)、および香港特別行政区政府は6月24日から8月31日までの69日間、過去最大規模となる小売店7500店が参加する「2006香港ショッピング・フェスティバル」を開催している。開幕にあたり、日本からも日本旅行業協会(JATA)新町光示会長をはじめ、各社のトップクラスが開幕式典に参加した。式典では、香港特別行政区政府財務長官のヘンリー・タン氏が「観光は見るだけのものではない」と語り、今回のショッピング・フェスティバルに関連し、最先端の技術を利用した水と音のレーザーショー「アクア・ファンタジア」、さらに例年より規模を拡大して展開する音と光のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」などのイベントも紹介。「HKTBをはじめ、旅行業界、香港の小売店と協力して成功に導きたい」と語った。


 また、これにあわせHKTBでは世界各地から旅行会社を招聘。27日にはHKTB局長のクララ・チョン氏は香港での新たな観光素材の視察を終えた旅行各社の担当者らを前に「これで、パートナーである旅行会社の方々は『香港スペシャリスト』として、大いに尽力していただきたい」と述べ、今後の送客に期待感を示した。


 HKTBでは現在、キャセイパシフィック航空(CX)と共同で「香港逃避行」キャンペーンを展開。25歳から35歳台のOL層に加え、母娘旅行をするOL層の母親世代をターゲットとしており、ショッピング・フェスティバルを契機に一段と需要の後押しを狙う。特に、最近は各種の新たな観光素材が加わっていることも強みのひとつ。
 たとえば、ゴンピン360については6月オープンの予定であったが、7月初旬を目処に開業。これはアジアで最長のケーブルカーで、ランタオ島からの360度の眺めが最大の楽しみどころとなる。特に、香港の都会と自然をつなぐ素材であることから、都会のショッピングや近年のブームであるスパとゴンピン360を利用して、都会から近接する自然とを楽しむよう、旅行の幅に広がりを持たせることも狙う。