米の旅行促進キャンペーン、テーマは映画、シーファー大使「増額も有り得る」

  • 2006年6月26日
 駐日米国大使のトーマス・シーファー氏が23日、米国商務省が展開する観光促進キャンペーンに関して説明した。まず、シーファー氏は9.11を機に日本をはじめアメリカへの訪問者数が大きく落ち込み、現在回復の傾向を辿るものの、テロ前の勢いを取り戻していない現状を説明。英国で昨年初めて実施した観光促進キャンペーンが成功したことから、今年は英国、日本の2ヶ国でキャンペーンを展開することを改めて紹介した。また、今回のキャンペーンが成功した場合、「(キャンペーン予算の)増額も有り得る」ともコメントしている。

 キャンペーンではアメリカ映画をテーマにしたテレビCM、ツタヤでの店頭・ウェブサイト・携帯、三越銀座店での店頭プロモーションを通して、旅行需要の底上げを図る。キャッチコピーは「あの映画の舞台に、ようこそ。」。人気の高いハリウッド映画のロケ地に焦点を当てる。
 テレビや映画館で展開するCMは「メイド・イン・マンハッタン」、「シカゴ」など日本でも上映しヒットした作品を含むほか、東京都内の地下鉄やJRで展開する交通広告では「北北西に進路を取れ」、「フォレストガンプ」など、ハリウッド映画の名シーンとロケ地の映像を織り交ぜた映画作品を選出した。
 ツタヤでは東京都内の六本木店とウェブサイト「ツタヤオンライン」でアメリカの6つの観光地を紹介する。まず、ツタヤオンラインでは本日から8月6日まで特別キャンペーンサイトを掲載。サンフランシスコ、シカゴ、テキサス、ニューオリンズ、ニューヨーク、ハワイの6地域にテーマを設けた取り上げ方をする。また、六本木店では28日から7月13日まで、ニューオリンズ、ニューヨーク、ハワイの3地域の魅力をあじわえる空間を設置。さらに、キャンペーンサイトからアンケートに答えるとアメリカ旅行など豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンを行い、消費者のアメリカへの注目を高める。
 三越日本橋店では7月11日から19日まで、アリゾナ州、カリフォルニア州、ネバダ州(ラスベガス)、フロリダ州(マイアミ)、マサチューセッツ州(ボストン)、ニューヨーク市、ワシントン州(シアトル)の7地域の観光地とそれぞれに縁のある映画を紹介する。ショーウィンドウや店内のビジュアル・ポイント、専用リーフレットで各映画、および魅力を伝える。
 新館7階の特設会場では、各観光地の紹介ビデオや映画予告編の上映、アメリカ製食品や観光地の関連商品の販売会が行われる。また、アメリカ旅行が当たるオープン懸賞を実施。合計7000名に豪華景品をプレゼントする。