マレーシア政府観光局、東京・名古屋でクアラルンプールをプロモーションへ

  • 2006年6月23日
 マレーシア政府観光局(MTPB)東京支局は来年の「マレーシア観光年2007」にあわせ、「プロジェクトKL」と題し、クアラルンプールのプロモーションを東京、名古屋で大々的に展開していく。MTPB東京支局長のシャリル・アリ氏は「1月から3月のマレーシアへの日本人訪問者数は前年比10%増で推移している。このプロジェクトにより、2007年はマレーシアの独立50周年にあわせ、日本人訪問者数50万人を目標としたい」と意気込む。

 今回のプロジェクトは日本発マレーシアのレジャー需要は、ランカウイ、ボルネオに集中しており、ホテルの客室供給量、航空座席数の関係から十二分な需要に応えられていないことが背景にある。座席、ホテル客室と多くの訪問者の需要に応えられ、マレーシアの特徴である「自然」も含むデスティネーションとして、首都であるクアラルンプールに着目。これまで、日本の旅行商品では乗り継ぎ等での宿泊など、メインのデスティネーションとして展開をされてこなかったクアラルンプールについて、自然、文化、食、コストパフォーマンスなど「知らなかった」業界関係者が多いことも変えていく。
 このプロジェクトでは女性層、特にOL層の誘客を図る。為替でマレーシアリンギット安による費用対効果が高いホテル、ショッピングなどを武器とし、第1波を作る。その後の相乗効果として、グループ、MICEなどへの第2波としたい考え。MTPB東京支局マーケティングマネージャーの徳永誠氏は「2010年にはグランド・ハイアット、フォーシーズンズなどが進出する。こうした動きを見据え、長期的な展望で、クアラルンプールをプロモーションしたい」とも語る。

 なお、プロモーションでは「メディアを巻き込んで、旅行商品に効果ある形」(徳永氏)での展開を考えており、クアラルンプールを主体とした商品はメディア等での露出を睨みながら、来年1月から登場する期中商品として第1弾を展開。販売店向けにも全面的なサポートを予定しており、9月末から約1ヶ月間に渡り、モニターツアーを実施。消費者への販売にあたり現地の体験談に基づいて説明する環境を作る。このほか、各旅行会社の勉強会についても積極的に出向く、あるいはショッピングセンターで舞踊団による踊りの披露など、各地で活発にマレーシア・イベントを開催していく。