ザルツブルグ州、州観光局長が初来日、日本を重要マーケットに位置づけ

  • 2006年6月23日
 オーストリアのザルツブルク州観光局局長のレオ・バウエルンベルガー氏が初来日し、日本を重要マーケットに位置づけ、今回の来日を機にプロモーションを強化することを明らかにした。バウエルンベルガー氏は、州への訪問者のうち92%がヨーロッパ域内から、8%が日本やアメリカを中心とするヨーロッパ域外からの訪問者であることを説明。「国際的な都市でありたい。そのためにも日本からの訪問者数の増加に期待したい」と語り、今年1月から5月までは前年比25%増と好調なことから、継続した動きであることに期待感が高い。

 ただし、日本人訪問者の多くが今年のモーツァルト・イヤーに関連して訪れていることを説明。モーツァルトをはじめ、既に知られているザルツブルク州の世界的にも有名な音楽、フェスティバル、世界遺産、安全なデスティネーションの魅力に加え、大自然をあじわえるアルプス、有機野菜をふんだんに使用したミシュランなどにランク付けされた質の高いレストランを訪れることを提案した。

 ザルツブルク州はグルメの州として名高く、州内の65の宿が有名なフランスの総合旅行雑誌「ゴー・ミヨー・ガイドブック」に高級レストランの格付けで選ばれ、合計99人のシェフが同誌のシェフズ・ハット賞を獲得している。中でも、州都ザルツブルクから25キロメートルに位置するウェルヘンには、良質な料理を提供するレストランと宿泊施設が付くオーベルジュ「ホテル・オバウアー」があり、同誌のシェフズ・ハット賞をはじめ、「ア・ラ・カルト・グルメ・ガイド」からはファイブ・クラウン賞、「ミシュラン・ガイド」からは2ッ星を受賞している。
 6月23日から25日まで東京にあるマンダリン・オリエンタル東京でモーツァルト生誕250周年を記念し、ホテル・オバウアーのオーナーシェフ、カール・オバウアー氏とその弟のルドルフ・オバウアー氏が自ら提供するフードフェアを展開している。ザルツブルク州で作られたハーブで味付けした郷土料理やパン、ハム、チーズ、バターやミルクなどの食材を用いて伝統的でありながらオリジナリティ溢れる料理を提供している。