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ドイツ観光局、メッセで誘客加速に期待、有望テーマは環境、福祉、エネルギー、デザイン

  • 2006年6月21日
 ドイツ観光局は20日、東京で「ドイツ・メッセ(見本市)・ワークショップ2006」を開催、ドイツ見本市日本代表部8社(ケルン、ハノーバー、ハンブルク、デュッセルドルフ、フランクフルト、ベルリン、ミュンヘン、ニュルンベルク)、ワールドホテルズ、ドイツ鉄道/レール・ヨーロッパが参加し、旅行会社へ情報を提供した。

 ドイツでの2005年の日本人ベッドナイト数は、04年比2.1%増の131万泊。ただし、ベッドナイト数の伸び率に限ると、中国や韓国のベッドナイト数が昨年過去最高を記録しており、こうした伸びと比較すると、日本の旅行会社の立場は不利になりやすい状況である。このことから、日本市場での需要促進策の重要な素材として見本市に関連する旅行需要を発掘、取り込むことは日本市場のポテンシャルを示す意味でも重要度が高い。

 国際見本市の規模上位5件はドイツでの開催。セビット国際情報通信技術見本市、建設機械・建設資材製造機械・建設用車輌などを扱うバウマ、ハノーバー・メッセ国際産業技術見本市、エモ・ハノーバー・欧州国際工作機械見本市、国際消費財専門見本市のアンビエンテだ。この規模の大きさは、展示面積、出展者数、訪問者数の3要素合計での順位を示したもの。

 こうした主要な見本市に加え、ドイツ観光局とドイツ見本市日本代表部は今回、環境、福祉、エネルギー、デザインのテーマに絞り、出展者、訪問者共に堅調な見本市への需要喚起を促している。中でも、見本市は専門学校や修学旅行のテーマ旅行に最適であること、見本市開催地や見本市近郊のエリアには観光や研修可能な素材が豊富にある点を紹介、見本市目的の訪問者の旅行満足度を高める提案を行った。