STBとエストニア政観、F1層とシニアをターゲットに滞在型旅行を提案

  • 2006年6月15日
 スカンジナビア政府観光局(STB)とエストニア政府観光局は「スウェーデン&エストニアセミナー」を共同で開催、バルト海を挟んで位置する両国の首都を中心とした旅行商品、2都市中心の観光素材を紹介し、滞在型の旅行形態を提案した。

 日本人のスウェーデンへの旅行は様々なバリエーションがある中、主に北欧周遊型が多く、またエストニアへの旅行者はバルト3国周遊型となっている。周遊型の場合は、スウェーデンの首都ストックホルムとエストニアの首都タリンで1都市につき1泊か2泊程度の滞在日数のため、今後は滞在日数の増加に繋げたい考え。両観光局はセミナー開催で今後、旅行会社の企画の幅が広がり、商品のバリエーションの拡充に期待を寄せる。
 STB、エストニア政府観光局は、ストックホルムとタリンはバルト海を挟み約380キロメートルと地理的に近距離であること、整った社会的インフラ、異なる文化圏の魅力、スカンジナビアのブランド力とエストニアの新鮮力の融合、F1層の女性向け素材の充実、F1層とシルバー層の共通ターゲット、グループとFIT向けプログラムの充実などの共通点をあげ、2都市を中心とした滞在型の旅行を提案する。今後は、STBのワークショップにエストニア政府観光局が参加を予定するほか、ファムツアーや業界向けセミナーの開催も予定している。

 両観光局は、F1層をターゲットとする旅行素材を紹介した。タリンは旧市街の歴史地区が世界文化遺産に登録されるほか、カフェや歴史あるスパ施設が充実。ストックホルムは北欧デザインを楽しめ、カフェやアンティーク巡りをテーマとした街歩きができる。ホテルではストックホルムではデザインホテル、タリンでは荘園を改装したマナーホテルでの宿泊など、対照的な滞在も可能だ。
 そのほか、ストックホルム、タリンともにテクニカルビジットの訪問者が増加。テクニカルビジットの場合、数ヶ国周遊型が多いことから、スカンジナビアとエストニアの組合せを新たに提案した。
 ストックホルムからタリンは空路で約55分、1日2便運航する定期クルーズ船では所要時間約17時間で、夕方6時に出発し翌朝10時着と船内宿泊でのアクセスも良好だ。