国際観光振興機構（JNTO）ソウル事務所はこのほど、日本の高級温泉旅館20軒と温泉地33ヶ所を掲載した韓国語ガイドブックを作成した。JNTOソウル事務所は温泉をテーマにしたFITの促進事業を進めており、ガイドブック作成もその一環。このガイドブックを通して、韓国で認知が低い日本の高級旅館の魅力、温泉地の情報を業界関係者、および一般消費者に紹介する。

　JNTOソウル事務所によると、韓国では最近、伝統的な日本旅館の関心が高まりを見せているという。韓国で日本の温泉ツアーは低価格な商品が多いことから、ガイドブックで日本特有の観光の魅力である温泉、および日本文化の粋が詰まった旅館をアピールし、高価格、高品質で且つ付加価値の高い旅行の促進を図る。

　ガイドブックは旅館と温泉の2部構成。旅館の部では旅館の魅力として浴衣、会席料理、和室建築、庭園などを盛り込み、仲居さんの紹介や旅館のシステムとして1泊2食付などを掲載。20軒の旅館の選出は、旬刊旅行新聞社の「日本のホテル旅館100選」などを参考とし、掲載情報に関してはJTBるるぶの情報を韓国語へ翻訳した。また、温泉の部では、成分や効能などの概要に加え、33ヶ所の温泉地を紹介。観光経済新聞社の「にっぽんの温泉100選」などを参考に選んだ。