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ANTOR、「Let's go 海外!」の日で日本発の海外旅行者の増加につなげる

  • 2006年6月5日
 ANTOR-JAPAN(在日外国観光局協議会)は日本発の海外旅行者の増加に向け、毎年7月第1日曜日を「Let's go 海外!」の日として、イベントの開催により、海外への渡航機運を盛り上げる。ANTORは日本では各国の観光局から成る非営利・非政治団体で、日本では1966年に創設。今年は創設40周年の記念の年となり、これを契機に今後、毎年の活動として消費者向けのイベントを開催し、日本での国際交流の一翼を担う考え。

 ANTOR会長で香港政府観光局日本・韓国局長の加納國雄氏は「2004年、2005年と日本人出国者数は増加しているが、伸びはそれほど大きいものではない」とし、パスポートの取得料金が海外の諸国などと比べ比較的高いこと、年間休日は海外並みにあるものの有給休暇の取得日数が少ないことなどを挙げ「小さくて大きな壁がある」との認識を示す。ANTORとしては国土交通省に対して、こうした海外旅行を促進できる要素10項目をまとめて要望として提出しているが、具体的な形での旅行促進としてイベントを位置づけ、活動する考え。

 なお、今年の「Let's go 海外!」の日は7月2日で東京・丸の内の東京ビルディング「TOKIA(トキア)」を会場として各観光局が集結してブースを出展して旅行情報を提供する。また、日本航空(JL)、アリタリア(AZ)、スイスインターナショナルエアラインズ(LX)、大韓航空(KE)、キャセイパシフィック航空(CX)がチケットを提供して大抽選会を実施するほか、各種メディアが紙・誌面やサイトで情報提供する。また、ジェイティービー、エイチ・アイ・エス、日本旅行の大手各社もブースを出展することが決まっているほか、その他の旅行会社についても現在、出展を依頼しており、旅行商品の販売なども可能とし、実際の送客にもつなげる。