ハワイ・ツーリズム・オーソリティ（HTA）のフランク・ハース氏はこのほど、ハワイ諸島間を結ぶ格安航空会社について、今後の動向を注視する考えを明らかにした。これはメサ・エアグループが6月から、名称を「Go！」として諸島間を39ドルで就航を表明し、他社も価格的に追随する動きを見せるなど、市場にインパクトを与えているもの。ハース氏はこうした動きについては「消費者へ提供する価格と航空会社の利益のバランスは重要」との考えを示し、競争の激化で共倒れとなることには懸念を持っている。ただし、こうした格安価格の座席は限られたものであり、限定的な影響という考えもあるようだ。

　また、日本市場での影響については、「かつてオアフ島から諸島へワンデー・ツアーに出かけていた人が多く、諸島の魅力を伝えるきっかけとなれば良い」とも加え、ハワイ州観光局（HTJ）が展開するプロモーションでも諸島を訪れて欲しいことには変わりないとして歓迎の意向だ。さらに、2007年1月から3月にかけて諸島間を結ぶフェリーの就航も予定されており、オアフ島から他の諸島へ訪れるきっかけが増えることに期待を示した。