オーストリア、モーツァルト効果で訪問者が増加、ザルツブルクは絶好調

  • 2006年5月25日
 オーストリア政府観光局によると、モーツァルト生誕250周年記念商品などの効果もあり、今年の日本人訪問者数が増加しているという。オーストリアへの訪問者数は1月、2月合わせて3.1%増の2万2018人、モーツァルトと関連が深いザルツブルクでは前年比50.8%増の3546人を記録している。
 オーストリア政府観光局が把握する限り、モーツァルト関連商品数は今年3月末日現在で大手旅行会社を中心に東京では29社109コース、大阪で8社34コース、名古屋は6社24コースの合計167コースにのぼっている。商品内容は、モーツァルト生誕250周年記念のモーツァルト・イヤーにちなんだウィーンやザルツブルグでのコンサートを盛り込むツアーが目立つほか、モーツァルト縁の地を訪れるツアーなども設定している。ツアーに加え、インセンティブのデスティネーションとしても注目度が高く、実施数は増加しているという。

 また、モーツァルトを中心に先日、東京国際フォーラムで開かれた各国アーティストが参加する一般消費者向け音楽イベント「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、熱狂の日音楽祭2006〜モーツァルトと仲間たち〜」では、来場見込者数が約35万人のところ69万5000人が訪れる盛況振り。旅行会社が行う一般消費者向けセミナーでも、モーツァルト関連のイベントを実施する会社が多く、オーストリア政府観光局は引き続き、訪問者数が好調に推移することに期待を示している。