ニュージーランド政観、新体制で一般消費者向けプロモーション強化

  • 2006年4月27日
 ニュージーランド政府観光局は新体制を整え、一般消費者向けプロモーションを強化する。トレード・マーケティング、メディア・マーケティングの2部門であったが、今後はコンシューマー・マーケティングを加えた3部門体制で活動を展開する。
 ニュージーランド政府観光局は一般消費者向けプロモーションの主要ターゲットにニュージーランドへの日本人訪問者数の約40%を占めるシニア層と20歳から34歳までの女性のF1層と設定。F1層はウェディングやハネムーン目的の女性に加え、ワーキングホリデー、キャリア・アップを視野に入れた「自分磨き」を目指す女性像を描く。デスティネーションをアピールするキーワードとして「ヒーリング」、「ロハス」、「エコ」を掲げ、自然の魅力を全面に打ち出したテーマある旅を提案する。シニア層への訴求は近年、注目を集めるロングステイや学習する機会を取り入れる旅行を打ち出す。一般消費者への訴求方法は、国のブランドとして掲げる「100%ピュア」キャンペーンをはじめ、ホームページを利用するオンライン・プロモーション、異業種とのコラボレーションを通して、働き掛けていく方針だ。

 ニュージーランドへの日本人訪問者数は2005年、04年比6.1%減の15万4925人と前年を下回り、やや低調。ニュージーランド政府観光局は、日本でのニュージーランドの認知度は高いとしており、具体的な現地情報の提供が今後の訪問者数の増加に繋がると判断。一般消費者向けのサービス強化の一環で今年3月、ホームページをリニューアルし、ホームページ上で旅行計画が立てられる「トラベル・プランナー」機能を立ち上げ。今後は直接、一般消費者に情報提供するサービスの拡充を図る。

 なお、ニュージーランド政府観光局は5月1日から6月30日まで、トラベル・プランナー機能を利用し、オリジナル旅行を企画、応募する「夢のニュージーランド旅行キャンペーン」を展開。優秀企画者には、ニュージーランド航空(NZ)ビジネス・プレミアを利用し、企画者自らの旅程を体験できるベスト・トラベル・プランナー賞やニュージーランド産ワインやチーズの詰め合わせグルメセットなどをプレゼントする。