伊・カンパーニア州、ポンペイ展開催、日本のプロモーション強化

  • 2006年4月27日
 イタリアのカンパーニア州は東京で26日、東京、福岡、仙台、大阪で開催する「ポンペイの輝き展」にあわせ、東京で旅行会社とメディア対象の観光セミナーを実施した。カンパーニア州観光局・文化財評議会のアレキサンドロ・ポルツ氏は、「カンパーニア州への外国人訪問者の中で日本はアメリカに次ぎ第2位の重要なマーケット。2004年度は約11万人、平均滞在日数3泊弱で、延べベッドナイト数は28万3000泊と、堅調な成長を遂げている」と語る。ポルツ氏は、ポンペイ、18世紀、19世紀に建てられた100以上におよぶ宮殿や教会、モニュメントを誇るナポリの古都をはじめとする5つのユネスコの世界遺産、シチリアのビーチなどの自然美、ピッツァやパスタ、ワインをはじめとする郷土色豊かな食文化など、カンパーニア州の観光素材を紹介。また、ポルツ氏は、日本の旅行会社が近年、ナポリ、ポンペイの代表的な観光地をはじめ、南イタリアへ移動する途中にギリシャ神殿を代表する考古学地区パエストゥムをパッケージ商品に組み込む会社が増え、日本人訪問者数が増加している状況を説明した。
 さらに、アリタリア航空(AZ)はカンパーニア州を盛り込む旅行商品を積極的にサポート。旅行会社のツアー・パンフレット作成費の一部援助、ミラノやローマでのオーバーナイトの宿泊提供など支援する。

 カンパーニア州観光局・文化財評議会はこのほど、ポンペイの輝き展を日本4都市で開催。ポンペイの輝き展は2001年に実施した「ポンペイとその市民」の来場者数延べ70万人を上回る集客を予定している。