南ア、日本から約50名招聘、大規模なファム・トリップ開催

  • 2006年4月26日
 南アフリカ観光局は6月3日から10日まで、旅行会社、メディアを対象に総勢50名規模のエデュケーショナル・ファム・トリップを開催する。南アが同規模のファム・ツアーを開催するのは今回が初めて。これまでは毎年5月初旬に開催するトラベル・マート「インダバ」とファム・トリップを同時に実施していたが、ゴールデン・ウィーク期間と重なることから参加人数が限られていたという。南アフリカ観光局日本・韓国地区代表のンディピュエ・ンチュリ氏は、南アフリカを組み込む既存商品が、ヨハネスブルクを出発後プレトリアのジャカランダやザンビアのビクトリア・フォールズ観賞、ボツワナのチョベでのサファリ、南アフリカ・ケープタウンでのペンギンや喜望峰の見学するコースが大半を占める、コース数の少なさを指摘。「日本人訪問者数はジャカランダの咲き誇る10月に偏るが、魅力的な観光地は豊富にある。今回のファム・ツアーを通して、新たな観光素材を発見し南アフリカの知識を養ってもらい、利益率が高い南アフリカの商品販売、企画にお役立て頂きたい」と語る。

 南アはファム・トリップ開催で、既に多くの旅行会社へはバラエティ豊かな商品造りのサポート、南ア商品の担当者が渡航経験なく商品数が少ない旅行会社へは現地で実際に観光素材を体験する場を提供、ビジネス渡航やMICEを取り扱う旅行会社へは現地の施設紹介など行い、帰国後に積極的な商品展開を促す。今回は特に、ユネスコ世界遺産に登録されるグレーター・セントルシア湿原公園をはじめ、ゴールデンゲート国立公園、アフリカを代表する野生動物の宝庫クルーガー国立公園など、大自然を感じられるデスティネーションを打ち出す予定だ。