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MVA、NW増便、供給量の増加で需要拡大、PKGの価格帯の上昇に期待

  • 2006年4月25日
 マリアナ政府観光局(MVA)は24日、ノースウエスト航空(NW)が成田/サイパン線を増便、夜間直行便運航の開始に合わせ、東京で旅行会社対象の「マリアナセミナー&ディスティネーションワークショップ」を開催、セミナーは06年度のプロモーション計画を説明した。MVA副理事長のマリアン・ピアス氏は冒頭の挨拶で「NWの増便を契機に、旅行業界と密接なプロモーションを展開し、マリアナの活性化に繋げたい」と市場回復に強い期待を示す。
 MVAは日本で今年、(1)旅行業界への適切なサポート、(2)チャーター便を含む座席供給量の増加、(3)価値観あるデスティネーションとしての位置づけ、(4)メディアでの露出と需要の喚起の4本柱にプロモーションを展開する。

 チャーター便の就航については、昨年10月のJALウェイズ(JO)のサイパン線撤退を機に、座席供給量が約4割減少。マリアナへの日本人訪問者数が05年10月から今年3月までの半年間については前年比26%減と低迷。ただし、NWは月、木、日の週3便増便でボーイングB757型機でビジネスクラス20席、エコノミークラス162席を当初は利用するが、6月からB747型機を投入。ビジネスクラス30席、エコノミークラス400席、計430席の大型機を利用し、月間平均の供給座席数は5000席増へ大幅に増加する。MVAはこれをチャンスと捉え、まずNWを側面支援し、NWは夜間運航する増便分を対象に、短期で海外を楽しみたいOLやビジネスマンをターゲットとし、アピールする計画だ。MVAではこれに加え、旅行会社のITCチャーターの積極展開を促進し、運休の影響を抑えたい考え。

 デスティネーションとしての価値向上についても、昨年、MVAがJO撤退を機に実施した市場調査では、パッケージ商品の適正価格が現在よりも上昇しても良いという消費者のデスティネーションに対する評価を改めて説明。さらに、サイパンは自然の豊かさを打ち出すほうが良いという調査結果も踏まえ、世界有数の透き通る海と呼ばれるサイパンの海、自然を満喫できる多種多様なアクティビティなどのイメージを打ち出し、商品を造成するよう提案した。

 なお、MVAは今年、観光局開設30周年を迎え、これを記念するイベントを今年7月に旅行業界、メディア対象に実施する予定だ。