ソラーレ、06年末までに客室数1万室を目標、ロードサイド型確立目指す

  • 2006年4月10日
 ソラーレ・ホテルズ・アンド・リゾーツは2006年末までにホテル50軒、客室数1万室を目指す。現在、ソラーレ傘下ホテルは40軒、客室数は8237室。規模拡大に向け、資本金を12億8500万円に増資したほか、ロードサイド型ホテルのビジネスモデルの確立と全国への拡充、ホテルの買収や既存ホテルの運営受託、フランチャイズ化を進めている。代表取締役社長のA.G.ヴィリリ氏は、「将来はホテル直営に加え、不動産の所有も視野に入れ取り組んでいる」とし、グループの規模拡大に積極的に取り組む。また、優秀な人材の採用を引続き行い、ハード、ソフト共に拡充する方針だ。

 ロードサイド型ホテルは、昨年仙台に初めての同社プロデュースの新築ホテル開業を機に、今年も11月に「チサンイン佐野藤岡インター」、「チサンイン諏訪インター」をオープンする予定。客層のターゲットは車を利用するビジネス、レジャー、スポーツ団体と主力とし、需要の獲得を狙う。

 また、これまでの宿泊特化型からフルサービス、およびリゾートホテルへとグループホテルのバラエティを拡充。リゾートホテル展開は、沖縄県に注力する方針で、既に今年3月29日からは沖縄マリオットリゾート・かりゆしビーチの運営を開始。そのほか、チサンブランドホテルの新築、ロワジールホテルオキナワの改装、チサン・リゾート石垣の改装、新規ホテルの開設など展開していく予定。

 ソラーレ・ホテルグループ全体の客層では、これまでのビジネス需要に加え、女性層、アジアを中心とする外国人の獲得を積極化する。女性を意識した広告ビジュアルを用いた女性誌などで広告を展開する予定。台湾を筆頭に、韓国、香港、中国、アメリカ人の外国人市場が05年は全体稼働率の約5.1%を占めており、韓国語、英語のホームページの開設をするなど、今年度は10%のシェアを目指す。そのほか法人専用サイトの開設、エキスポ開催、ウェブサイトの拡充を行うなど、積極的な取り組みを行う予定だ