主要30ブランドホテル予約傾向、オンラインエージェントの伸び良く、トラベルクリック調査

  • 2006年4月7日
 トラベルクリックはこのほど、2005年の主要30ブランドホテルについて、セントラルリザベーションオフィス(CRO)での予約をまとめたeTRAKレポート結果を公表した。これによると、セントラルリザベーションオフィス(CRO)でのインターネット予約は前年比26.8%増と市場は拡大。CROでの予約シェアはインターネットが35.2%、GDSが34.6%、電話が30.2%となり、インターネットのシェアは5.2%ポイント増、GDSは1.1%ポイント減、電話は4.2%ポイント減となった。

 インターネットでの予約は増加傾向だが、その伸びは違いがある。チェーンホテルなどが展開するサイトの2004年比の伸びは33.4%増となり、インターネット全体でのホテル予約のシェアは75.2%。オンラインエージェントと呼ばれるエクスペディア、オービッツ、トラベロシティなど「マーチャントトラベルサイト」を経由する予約は前年比34%増、シェアは9.0%。一方で消費者が価格を設定する仲介の役割を果たすプライスライン、ホットワイヤなど「オペークウェブサイト」は10.2%減でシェアは5.2%であった。

 トラベルクリックでは「ホテルがそれぞれの流通チャンネルのコントロールを取り戻している」と分析、今後についても、GDS、オンラインエージェントの重要性を認識しながら、「独占チャンネルでビジネスを展開する方法を探し続ける」としている。ただし、効率性を追求する上ではGDS予約シェアは30%台、電話予約はインターネットへ移行する傾向に変化は無いとしている。