マリオット、日常からの解放望む声にアイランド・リゾートで対応、スパも独自ブランド展開

  • 2006年3月29日
 マリオット・インターナショナルはこのほど、日本を含む主要各国の20歳から60歳の男女200人超に対して実施したリゾート、特にリゾート・アイランドについてのアンケート調査で、「普段の仕事から完全に離れ、夫婦、または恋人など同伴者とリラックスする」という姿が浮かび上がったという。マリオットはこれまで、都市のビジネス・トラベラーに対する利用が中心という側面があったが、ポイント・プログラム(FGP)の「マリオット・リワード」のポイント加算の利点をアピールしながら、マリオット傘下の世界30軒ほどのアイランド・リゾートの利用も促していく。

 調査では宿泊客の希望として、リラックスが訪問の目的で、このほか現地文化に触れる、男女を問わずスパ、男性はゴルフなどにニーズがあるという。デスティネーションではポリネシア、モルジブ、バリ、カリブ海、ギリシア、タイ、ハワイ、グアム、タヒチなどに人気が集まり、マリオットでもこうした需要への対応が出来るという。特に、アジア方面ではタイにはプーケット、サムイと2軒のリゾートを展開。今後のオープン計画でもバリにルネッサンス、フィジーでマリオットとそれぞれのブランドで建設を進めており、ビジネスを完全に離れたい、というレジャー需要に対応する。

 こうしたニーズに対し、スパではマリオット独自に運営するブランド「QUAN(クワン)」スパを展開。既に、海南島の三亜を皮切りに、サムイ、インド・ムンバイで展開。今後、開業を予定するバリでもクワン・スパを運営する。クワン・スパの基本コンセプトとしては、サンヤでは中国式、サムイでタイ式と現地の文化を反映する。ただし、トリートメントの製品にはオーストラリアの有名ブランド「ジュリーク」などを使用したオーガニック・アロマテラピーを揃える。また、マンダラ・スパを備えるJWマリオット・プーケットでも当初は5室のトリートメント・ルームを10室に拡大、現在は16室にまで増床して需要に対応しているという。


▽タイのマリオット・リゾートではパッケージを設定
 なお、タイのリゾート2軒のプーケット、サムイではゴールデン・ウィーク・パッケージを設定。JWマリオット・バンコクの2泊と組み合わせで都市とリゾートを組み合わせた旅行とすることも可能。JWマリオット・バンコクの2泊のパッケージ料金はデラックス・ルーム、スパで30分のマッサージ2人分、朝食などを含み399米ドル、JWマリオット・プーケットは3泊でベンツでの空港送迎、朝食、マンダラ・スパで2時間のコース2人分を含み699米ドル、ルネッサンス・コ・サムイはオーシャンビュー3泊でベンツでの空港送迎、朝食、クワン・スパでの1時間のフュージョン・マッサージ2人分を含み549米ドルと設定している。