TAT、デモによる混雑に注意喚起も安全性は強調、4月からはキャンペーン展開

  • 2006年3月23日
 タイ国政府観光庁(TAT)東京事務所長のパッチャーニラック・サワッディー氏は3月22日、MOUを結ぶ旅行会社16社を対象に開催したレセプションの冒頭、現在タクシン首相の辞任要求に関するデモ活動の観光への影響について、「タイ国の警察の下、民主主義に則ったデモであり、危ないものではない」と語った。ただし、「バンコクや観光地など一部で混雑するかもしれない。ご迷惑を掛けるかもしれないが、安全であることをお伝えしたい」とも言及した。

 サワッディー氏によると、「2005年は津波、鳥インフルエンザ、国境付近3県の内紛など問題は多かったが、バンコク国際空港の日本人訪問者は106万2000人」と述べ、2004年のタイへの日本人訪問者数119万2000人と比べ、おおむね2004年並みの訪問者数であったとの考え。これは、バンコクで把握する日本人はタイ入国者数の80%ほどであることから、チェンマイ、プーケットなどを含めた場合、マイナス要因がありながら堅調との考えのよう。

 なお、TAT東京事務所は今年、「タイランド・グランド・インビテーション2006」と題しプロモーションを展開する。4月1日からはこの一環、トキメキハッピーキャンペーンを開始、TAT東京事務所は今年のタイ国王の在位60周年を記念し、タイ国内各地の様々なイベントを旅行会社のパッケージ商品に組み込んでもらい、タイへの旅行需要を喚起する考え。対象は4月から9月までのMOUを結ぶ16社の旅行会社のパッケージ商品。特典としてスパやレストランの割引クーポンなどを含む「指さし会話帳」などをプレゼントする。