楽天トラベルは2月14日からダイナミック・パッケージのシステム「楽パックRakPak」を稼動しているが、このほど航空会社、ホテルなどサプライヤーを集めた「海外航空券＋ホテル予約」サービス開始記念の披露会を開催した。楽天トラベル代表取締役社長の山田善久氏は「海外ではこうしたサービスは既に何年も前から提供されている。ユーザー利便を考えれば、当たり前のことだが、我々としては悲願だった」と語り、会場に参集した関係者の協力に感謝の意を示した。また、楽天トラベルは国内でバス予約サービスをはじめ、宿泊に限らず、「足回り」を含めた旅行全体となる総合旅行サービスの提供を目指している。山田氏は「インターネットでの総合旅行業の先陣としてさらに展開する」と決意を改めて表明した。

　楽天トラベルのダイナミック・パッケージ・システムは、航空券はワールドトラベルシステムの「SkyRep」を使用。ホテルはヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニアなど1万4764軒を提供。航空券は出発地を基準に目的地まで最短時間のフライト、ホテルはリアルタイムの空室情報を把握し、それぞれ航空座席、ホテルで予約可能な組み合わせを表示する仕組みだ。また、企画商品であることから、空港での対応、24時間緊急対応なども整えており、今後はレンタカー、トランスファー、オプショナル・ツアーの販売にも拡大していく考え。

　また、楽天トラベルが他社と比較して強みを持つ部分は、楽天グループでのシナジー効果を最大限に利用できる点。楽天市場を核とした「ブックス」とはガイドブックの販売、また「楽天カード」による顧客の囲い込みなど、インターネットを通じてさまざまな商機会に顧客のニーズに合わせた商品の提供が他社には無い強みとなる。3月13日現在で、海外航空券の販売額は前年比170％増と大きく取扱いが伸びており、新たな客層の開拓とともにシナジー効果による販売増など、同社が強みとする20代から30代の独身、あるいはDINKS層をターゲットとして今後も販売施策を展開する。


▽楽パックサービス開始記念キャンペーン〜3年後の未来旅行をプレゼント
　楽天トラベルではこのシステムの稼動を記念し、本日からキャンペーンを開始する。これは、3月14日から5月31日までの予約期間、かつ3月20日から8月31日までの出発期間の旅行の「楽パック」予約者を対象に抽選で10名に予約した海外旅行と同様の旅行を3年後にプレゼントするもの。このキャンペーンではタレントの長澤瞳さん、メイクアップアーティストの嶋田ちあきさんを起用し、20代から30代を対象としたビジュアルを展開し、需要喚起する。