クラブメッド、バリ開村20周年を迎え、回復に向けた販促施策も

  • 2006年3月14日
<バリ・宮田麻未> クラブメッド・バリ・バカンス村においてこのほど、同バカンス村のオープン20周年を記念する記者会見と視察会が催された。このイベントには、アジア、オセアニアなど各国から約200名のメディア、旅行業界関係者が参加、クラブメッド・アジア・太平洋地区社長兼CEOのジョエル・ティフォネ氏を中心とした記者会見に臨んだ。会見では、昨年発表されたクラブメッドの三ヵ年プロジェクトの進行状況や、昨年10月1日に起こったクタ地区、ジンバラ地区での同時爆弾テロ事件の影響、事件後の安全対策などについて、質疑応答が行われた。
 ティフォネ氏は、「クラブメッド・チェラティンから始まったハイエンド・マーケットのニーズに応えるための改装工事は、昨年のプーケット、今年のカニ、ビンタンと順調に進んでおり、バリ島も来年中に工事が終わる予定だ」と述べた。また、バリ島の安全問題については、「昨年の事件以来、セキュリティ対策はさらに強化されており、現在は懸念すべき点はない」と強調する。

 この会見に先だち、日本からの参加者はクタやデンパサール周辺などを訪れ、クタ地区の現況、クラブメッド・バリのあるヌサドア地区の入り口に設けられたガードマンのチェックポイント、ツーリスト・ポリスの活動状況など、セキュリティ関係を中心に視察を行った。
 クラブメッド・バリでは、爆弾事件後の数ヶ月間は滞在者数が大きく減少したものの、春先になって状況は上昇に転じ、今夏は昨年の同時期を上回る集客を予想している。クラブメッド・バリでは、パッケージ・ツアーの割引制度などを設け、上昇気運にさらに拍車をかける構えだ。