インターコンチ香港、改装費47億6500万円、プレジデンシャルスイート完成

  • 2006年2月17日
 インターコンチネンタル香港総支配人兼社長のジャン・ジャック・レイベル氏が来日し、1月に完成したアジア最高水準といわれるプレジデンシャルスイートを筆頭に、4年の歳月を掛けて実施する全館改装の詳細を説明した。

 インターコンチネンタル香港は3億6000万米ドル(約425億円)を投じて2001年、ザ・リージェントを取得、総額4000万米ドル(47億6500万円)を掛け、ホテルの全面改装を実施している。この改装は、スイート91室を含む全495客室、4つのレストラン、アイ・スパ、ロビー、会議室など全てにおよび、今年10月に完了する予定だ。レイベル氏は、「インターコンチネンタルホテルズグループの強力なコミットメントにより、インターコンチネンタル香港に多額が投資された。これにより、世界でも最もファッショナブルでトレンディなホテルとなった」と語り、魅力が増した同ホテルをアピール。また、「日本の宿泊客は年間平均で15%から20%のシェアにおよぶ。日本マーケットに対しては、2004年の総支配人兼社長に就任以降、最も多く訪れた海外マーケットである。真剣に取り組んできた」と述べ、重要マーケットであることを強調。日本人スタッフの充実、レストランの日本語メニューの設置、現地スタッフへの日本語講座の実施など、日本マーケットへの多種多様な取組みを紹介した。なお、日本人宿泊客は、観光目的とビジネス目的が半々。ビジネス利用の場合はほとんどが会社の重役レベルで、観光目的では母娘やOL、熟年夫婦など幅広い層が利用している現状だ。
 また、レイベル氏は、インターコンチネンタル香港の特徴について、「水際の立地を活かした、香港の中でも最もシティ・ビューを楽しめるホテル」と説明。広東料理、ステーキハウスレストラン、コンデナストトラベラーでも賞賛されたレストラン「スプーン」、今年オープンが決まり、共同経営者としてローバート・デニーロが参画する松久信幸シェフのレストラン「NOBU」という、質の高いレストランが集結することも魅力の一つだ。また、スパ「アイ・スパ」では、風水を取り入れ、香港らしい演出。客室には無線ブロードバンドによるインターネットを設置し、ビジネス客の需要に応える。

 改装プロジェクトの中でも、プレジデンシャルスイートは総工費250万米ドル(約2億8700万円)を投じて、約250日の月日を掛けて完成した。総面積は630平方メートルで5つのベッドルームを備える。同部屋はホテルの16階、17階に位置。窓張りのロビーは吹き抜けで、香港のシティ・ビューを存分に楽しむことができる。また、ハーバーに張り出すように作られた225平方メートルのテラスでは、最大65名でのカクテル・パーティが可能。専用のプールとジャグジーも設置する。料金は1泊8万7000香港ドル(約128万円)。予約は1月31日に開始している。