ドイツ観光局、文化都市ベルリン、市建都800年のドレスデンを紹介

  • 2006年1月18日
  ドイツ観光局はこのほど、東京で旅行会社を対象にベルリンとドレスデンの最新情報を紹介した。来日したベルリン観光局専務理事のハンス・ペーター・ネルガー氏によると、ベルリンへの日本人訪問者数は2005年1月から10月で前年比5%増の4万8542人、宿泊数は7.4%増の11万768泊と上々の様子だ。また、今年はドイツ各地でサッカー・ワールドカップの試合が繰り広げられ、最後の試合となる決勝戦の舞台で全世界の注目を集める場所となる。これを格好の機会と捉え、ベルリンは引き続き文化都市を打ち出し、観光客を誘致する。例えば、日本からの訪問者が美術館を巡ることも定着してきたことから、美術館巡りツアーの増加を促した。

 一方、ドレスデンは、2005年1月から9月までの日本人宿泊数は前年比10.5%増の3万2671泊、11月までの累計は11.5%増と好調だ。特に、12月に開かれるクリスマス・マーケットの人気が高く、日本は12月単月で外国人マーケットの第1位を占める。ドレスデンは今年、建都800年を迎え、関連イベントを多数予定。また、ドレスデン聖母教会が昨年10月末に再建したほか、ドレスデン宮殿内の「歴史的緑の丸天井」再開。芸術都市の魅力を打ち出す。

 さらに、ワールドカップ開催地となる12都市はファン・フェストを実施、ワールドカップの雰囲気を盛り上げる。ファン・フェストは、各国からの訪問者や現地の人などが同一の場所で設置される大型スクリーンを前に試合を応援できる。会場には、イベント舞台や屋台が設置される。
 さらに、ドイツ観光局には最近、ワールドカップ観戦チケットのインターネット抽選当選者からの問い合わせが頻繁にあるという。これを踏まえ、オフィシャル・エージェント以外の旅行会社についても、インターネット抽選当選者を対象とした送客支援についても促している。