カナダズウエスト・マーケットプレイス開催、サプライヤーの日本への視線も熱く

  • 2005年12月1日
【カナダ・ビクトリア:宮田麻未】 ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアで28日から、カナダズウエスト・マーケットプレイス(CWM)が開催されている。この旅行見本市はで第18回を重ねており、今年の参加者は665名と記録的な規模となり、活気ある幕開けとなった。CWMは、西部カナダで最大規模のマーケットプレイスで、BC州とアルバータ州のセラーが、世界中から集まるバイヤーと商談するもの。

 今年は昨年の参加者558名を大きく上回る参加者があり、セラー側にもバイヤー側とも極めて意欲的な姿勢。しかし、日本からの参加者は昨年とほぼ同数。この点についてカナダ観光局(CTC)日本代表のサイモン・ピット氏は、「今回は日本からのバイヤーは残念ながら少ない。しかし、カナダ側の日本マーケットへの関心は再び高まっている。特にここ数年、日本との関係が滞っていたサプライヤーで、取引関係を再建したいと考えているところが増えている」と語り、再び注目を集めるデスティネーションとして現地側の動きを示唆する。さらに、ピット氏は「ランデブー・カナダはもちろん、このCWMや東部のオンタリオ・ケベック・マーケットプレイスなどに、バイヤーがより多く参加していただくよう、CTCとしても一段と努力するつもり」とも語る。CTCは今後、日本のバイヤーを対象とした特別のファムツアーを組むなどして、バイヤーの参加を促進する企画を進めているという。

 日本からの参加者については、従来の日本からのツアーに利用されているホテル、アトラクションをはじめ、新たなツアーの開発にも目を向けているようだ。例えば、エコツーリズム関係の現地ツアー会社、ファーストネーション(先住民)などの文化を体験するツアー、ハイキングなどの「体験型」のプロダクトを提供するセラーが、日本マーケットの開拓に力を入れている機運ともタイミングが良いようだ。さらに、フライ&ドライブ型の旅行に対する日本人需要の高まりについても、関心を示すサプライヤーが目立っている。
 なお、CWMは12月1日まで開催され、来年度はアルバータ州のバンフで開催される予定。