シュトゥットガルト、W杯に向けイベント多数、宿泊料金の高騰抑制

  • 2005年10月11日
 ドイツ・バーデンヴェルテンベルク州にあるシュトゥットガルト市観光局広報宣伝担当ディレクターのスザンヌ・シュバイツアー氏がこのほど来日し、ワールドカップ開催地として来年に向け活気づくシュトゥットガルト市の動向を報告した。シュトゥットガルト市は近年、宿泊ナイト数が伸び続けている。2004年は外国人、およびドイツ人の宿泊ナイト数が200万宿泊ナイトを記録。今年は1月から6月までの累計で既に150万宿泊ナイトと昨年を上回るハイペースで進捗している。このうち、大きな伸びに貢献する外国人マーケットで日本はアメリカ、フランス、英国に次ぎ中国と並び4位と、市では重要市場と認識している。今回の来日では東京、大阪の旅行会社約30社を訪問し、今後のイベントを中心にスケジュールを説明し、積極的な誘致活動を展開したという(主要イベントは下記に記載)。

 シュバイツアー氏は旅行会社への訪問で、同市のワイン生産地として有名なポイントを活かし、特にシニア層をターゲットとした「ワインシティー」を打ち出した。具体的には、ワイナリー巡りをはじめ、ワイン博物館やベンツ博物館見学、ブドウ畑のトレッキングなど素材を組み込むよう提案。さらに、ワイン博物館や同市の観光ポイントを組み合わせ、シュトゥットガルト全体を楽しむ散策も勧めた。なお、旅行会社からはW杯期間中の宿泊施設に関する問合せが多かった。これに対し、シュバイツアー氏はW杯期間中のホテル料金について各観光局、ホテル連盟が話し合い、極端な高騰は引き起こさないことを説明したという。
 さらに、来年2月に朝日新聞の招聘でシュトゥットガルト国立オペラとシュトゥットガルト・バレエ団の日本で初の引越公演を開催が決定している。シュバイツアー氏はシュトゥットガルトの魅力を日本で周知できる機会として公演にも期待を示した。

▽シュトゥットガルト市・関連イベント日程
・ワールドカップ:2006年6月13日、16日、19日、22日、25日、7月8日
・モネ展:2006年5月20日〜9月24日
・ワイン・フェスティバル:2006年8月30日〜9月10日
・ビール・フェスティバル:2006年9月23日〜10月8日
・シュツットガルト歌劇場日本公演:2006年2月15日、17日、18日