COダンカン氏、NGO/HNL・HIJ/GUMなど地方の需要拡大狙う

  • 2005年9月16日
 コンチネンタル航空(CO)日本支社長にチャールズ・ダンカン氏が就任しているが、このほどCOの日本市場での重点課題を語った。現在、COは日本市場において札幌、仙台、新潟、成田、名古屋、岡山、広島、福岡の8都市へグアム、ホノルル、ニューヨーク、ヒューストンへ週70便体制で就航。このうち、昨年12月に名古屋/ホノルル線、4月1日から広島/グアム線の運航を開始しており、「成田発のニューヨーク線、ヒューストン線を就航した1999年以来の大きな拡大期」と評し、新たな2路線が現在の最大の課題という。両路線とも、ダンカン氏は「計画どおりの成果をあげている」とし、さらに需要拡大に努める考え。
 また、CO日本支社の方向性として、日本8都市に就航することを武器に、「ホームタウン・エアライン」としてプロモーションを図る。特に、地方空港から直接、海外へアクセス出来るメリットを活用し、グアム政府観光局(GVB)、マリアナ政府観光局(MVA)と協力し、需要の底上げを地方市場ではかりたい考え。これはグアム線に限った場合、COの成田発と比べ、地方都市発のロードファクターは10%から15%ほど弱い。ダンカン氏はこうした地方路線の底上げを図り、需要が上向きに動いた場合には積極的な増便する考えを示した。また、COはグアムをハブとしてサイパンをはじめ、ケアンズ、マニラ、パラオ、デンバサールなどへ就航しており、グアム・ビヨンドについても各都市の特性に合わせて需要を喚起する考えだ。
 99年に就航したニューヨーク線、ヒューストン線も日本支社として積極的な観点から取り組む。両路線とも、空港施設の充実しているが、ヒューストンについては特に乗り継ぎを重視。ラテンアメリカなどニューヨーク、ヒューストン以遠の豊富なネットワークを武器とする。
 なお、新規路線については「常にチャンスを伺う」と語るが、現段階では広島/グアム線、名古屋/ホノルル線の底上げを図ることが先決。これが計画を上回る需要となった後に「次のステップへ移る」とも語り、一定の距離を置く。新規路線と比べた場合、地方都市発の増便の方が積極的な様だ。