マレーシア政観、新キャンペで新イメージを打ち出し、誘客促進へ

  • 2005年8月29日
 マレーシア観光大臣のダト・ドクター・レオ・マイケル・トヤド氏が来日し、日本向けキャンペーンの詳細を語った。トヤド氏は、「マレーシアに訪れる日本人訪問者の2004年は前年比41%増と回復を遂げて、2005年上半期は前年比7.5%増の15万8065人となっている」と語り、通年ベースで5%から10%の増加になると見通しを述べた。
 こうした上向きの環境の中、「今回紹介するキャンペーンは特に日本に的をしぼったもの」と語り、世界的規模で展開するキャンペーンではあるものの、特に北アジア、しかも日本を重視したキャンペーンであることを強調する。内容としては広告展開が主。シティ・マレーシアと名付けた日本向けのオリジナル新キャラクターを全面に打ち出してマレーシアへの誘客促進を目指したイメージ戦略となる。キャラクターは才色兼備なマレーシア女性と日本のアニメの融合をコンセプトとして、両文化の橋渡し役を担う。広告のテーマは、美しい島々、ビーチ、エコロジーなどの人気の観光素材に加え、ショッピング、グルメ、ハネムーンなどを打ち出す考えで、新たな媒体としてモバイルやインターネットなどでの宣伝も積極的に行う。
 また、シニア層のロングステイを促進するマレーシア・マイ・セカンド・ホームも新たなキャンペーンと平行して実施。これまではシニア層に焦点を向けた長期滞在型プランを幅広い年代に認めるもので、このほど観光省が管轄官庁となった。観光省では居住地についても相談にも応じるなど、柔軟な対応をする方針だ。なお、マレーシア・マイ・セカンド・ホームでのロングステイは、10万マレーシアリンギット(約300万円)のマレーシア国内預金、もしくは年間1万マレーシアリンギット(約30万円)の国外収入があれば最長10年の滞在許可書を発行する。