観光活性化フォーラム
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JNTO、平成16年度通訳案内業試験第一次試験、問題で不適切箇所

  • 2005年8月14日
 国際観光振興機構(JNTO)はこのほど、昨年9月に実施した通訳案内業試験第1次試験中に不適切箇所があったと発表した。問題箇所は、一般常識問題1の問4。問題文の「公的資金」に下線が引かれ、問いとして「…2000年までに政府が注入した公的資金の総額に最も近いものは、次のうちどれか。」との設問であった。この部分に対して金融庁は、「公的資金の注入」という言葉があいまいで、「資金の性質がそれぞれ異なり、用途も別であるため、金額を合算すべきでない」と指摘。JNTOは問題が不適切であったと判断した。これにより29名が合格基準に達し、そのうち4名が平成16年度再受験者であることから、平成16年度最終合格者として、合格証書を交付することとなった。また、残りの25名に関しては第1次試験の合格者とみなし、第2次試験からの受験を可能とする措置を講じ、来年度の試験においても本年度の第1次試験の合格者と同様に、第1次試験の免除を受けられることとした。
 JNTOは今後、当該問題の作成者に対して、試験委員への就任依頼を取り止めるほか、部内での試験問題の確認を一層厳重にし、再発防止を図る。