MVA、05年は40万人を目標、団体誘致を目指しキャンペーンに注力

  • 2005年4月5日
 マリアナ政府観光局(MVA)は「マリアナ・セミナー2005」を開催し、今年のプロモーション内容、日本人観光客の動向などを説明、同時開催のワークショップではホテル、航空会社、オペレーターが最新情報を提供した。MVA局長のベッキー・ベラネンテ氏は「2004年の日本人訪問者は前年比17%増。ただし、機材の小型化による航空座席数の減少で2月は前年比15%減」と説明。「旅行会社との協力体制を図り、日本人訪問者増加に結び付けたい」と強い意欲を示した。MVA日本事務所マネージング・ディレクターの早瀬陽一氏は今年の日本人訪問者数は「40万人を目標に設定する」と述べ、ピークであった1997年には及ばないものの、9.11以前の数値にまで戻っている現況を報告。
 今後、MVAは日本人訪問者の約15%のシェアを占める団体旅行客の誘致を目指し、4月から6月まで展開するマリアナ団体旅行キャンペーンに重点を置き、誘致に取り組む。昨年の4月から9月まで実施した同キャンペーンでは、約8000人が訪問。今年は対象グループの規定を厳しくしたことから、4月から6月までの3ヶ月間で目標は5000人だ。また、「マリアナはオールシーズンがベストシーズンであるものの、オンとオフがはっきりしている」現状から、MVAではプロモーションを通して閑散期の需要拡大を図るほか、「ツアー価格をもう少し上げ、価値があるデスティネーションとして位置付けたい」と説明し、現地の豊富な魅力をアピールした。
 そのほか、MVAは5月の毎週土曜日に開催、各ホテルやレストランのシェフが屋台形式で各国料理、チャモロ料理などを振舞う「マリアナ丸かじり」の認知度アップを図るほか、子供連れの家族対象に7月1日から9月30日まで、空港でサイパンだ!の出迎え、水筒をもったサイパンだ!リュックを子供へプレゼントする「子供天国2005キャンペーン」を展開する。