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オーストリア、日本を皮切りにモーツァルト・イヤーのPRを世界で展開

  • 2005年3月14日
 オーストリア政府観光局は2006年のモーツァルト生誕250周年に向け、プロモーションを強化する。オーストリア政府観光局は昨年発足したモーツァルト・ワーキング・グループと共同で、ザルツブルク、およびウィーンでのモーツァルト・イヤーのイベント紹介をした。オーストリア政府観光局、ウィーン市観光局、ザルツブルク州観光局、オーストリア航空(OS)からなるモーツァルト・ワーキング・グループは、今回の日本での発表を皮切りに、アメリカ、カナダ、アイルランド、ベルギー、オーストラリアなどを周り、モーツァルト・イヤーの露出を高める。ウィーン市観光局メディア・マネージャーのイネス・グリーサー氏は「日本人観光客は約30万人。2006年はそれ以上の訪問者を望む」と語り、現地の受け入れ態勢は「ユースホテルから5ッ星まで約3万ベッド数をもち、コンベンション・シティとしての経験を積んでいる」とアピール。ただし、「早期に予約することをお勧めする」と世界各国で高まる人気から、早めの展開を促した。また、ザルツブルグ市観光局レプレゼンタティブの松下資雄氏は「約7万5000人の日本人訪問者が訪れており、2006年は10%増の約8万2500人を目指したい」として、「イベントが分散しており、宿泊に関して問題ない」との見解を示した。
 ウィーン、ザルツブルグではモーツァルト関連の様々な催しが開催される。特にザルツブルグは、関連イベントが500超となる見込みだ。2006年7月24日から8月31日まで開催するザルツブルク音楽祭ではモーツァルトの全22のオペラを上演、カロリーノ・アウグステウム博物館での「ビバ!モーツァルト!」展、モーツァルトの住居では特別展などを開く。また、ウィーン国立オペラ座音楽監督の小沢征爾氏がモーツァルトのオペラ「魔笛」、「フィガロの結婚」、「レクイエム」などの上演も日本市場では関心の高いところ。さらに、3月から9月までアルベルティーナ美術館で「モーツァルト2006」展の開催やモーツァルトが住んでいた部屋のある建物が「モーツァルトハウス・ウィーン」として新たにオープンするなど、年間を通じてモーツァルト生誕を祝うイベントが繰り広げられる予定だ。