日本ツーリズム産業団体連合会（TIJ）は一橋大学大学院商学研究科において、ツーリズム産業の共同研究の実施、および寄附講義を開設する。昨年6月に現会長の舩山龍ニ氏が就任した際に明らかにした計画で、これまでオーストラリアなどで産学連携の形態を調査、2月中旬には400名を超える学生を集めたオープンセミナーを開催していた。
　この講義の担当教員は交通経済学・公益事業論を専門とする一橋大学商学研究科長、商学部長の山内弘隆氏。この講義にツーリズム産業のトップ経営陣が客員講師として教団に立ち、理論、実務の両側面から今後の産業のあり方を説く。なお、講師には国土交通省総合観光政策審議官の鷲頭誠氏、日本航空執行役員で太平洋アジア観光協会日本支部会長の石榑信孝氏ら9名が講義する。

▽講師となるツーリズム産業のトップと講義題目
鷲頭誠氏（国土交通省総合観光政策審議官）
　　　　　「観光政策の課題と方向性」
石榑信孝氏（日本航空執行役員、PATA［太平洋アジア観光協会］日本支部会長）
　　　　　「グローバル・ツーリズム」
舩山龍二氏（ジェイティービー代表取締役会長、TIJ会長）
　　　　　「旅行産業とツーリズム」
黒野匡彦氏（成田空港代表取締役社長、TIJ会員）
　　　　　「空港サービスとツーリズム」
松田昌士氏（東日本旅客鉄道取締役会長、TIJ副会長）
　　　　　「鉄道輸送とツーリズム」
兼子勲氏（日本航空代表取締役グループCEO兼会長、TIJ副会長）
　　　　　「空港輸送とツーリズム」
中村裕氏（ロイヤルパークホテル代表取締役社長総支配人、日本ホテル協会会
　　　　　長、TIJ会員）
　　　　　「ホスピタリティ・ビジネス」
丁野朗氏（社会経済生産性本部余暇創研研究主幹）
　　　　　「余暇とツーリズム」
中澤敬氏（草津町長（観光カリスマ）
　　　　　「地域経済・まちづくりとツーリズム産業」
丁野朗氏（社会経済生産性本部余暇創研研究主幹）
　　　　　「ツーリズムの新たな潮流」