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ハワイ、昨年は150万人で「史上最高の年」に、今年160万人を目標

  • 2005年1月24日
 ハワイ州観光局(HTJ)は24日、東京で旅行業界関係者を対象にセミナー&ワークショップを開催し、2005年の活動計画、およびハワイの現状を報告した。ハワイ・ツーリズム・オーソリティー(HTA)ヴァイス・プレジゼント・ツーリズム・マーケティングのフランク・ハアス氏は昨年を「史上最高の年」と評する。これは「12月の数値が良ければ、150万人弱となる」見込みから、2000年からでも185万人、2001年の150万人、2002年の148万人、そして昨年の132万人という下降傾向から一転したことに対し、評価したもの。「日本の旅行需要が回復し、日本マーケットの重要性を認識した1年であった」とハアス氏は振り返る。さらに、「今年は160万人を目標に設定する」として、さらなるプロモーションを展開することで日本からの旅行需要が上向きになることへ期待感を示した。ハワイ全体のアメリカ国内を含む訪問者数も増加傾向にあり、前年比7.8%増の700万人超となる見込みで、ハワイの観光業全体が堅調に推移した1年であった。
 HTJエグゼクティブ・ディレクターの一倉隆氏はノースウェスト航空(NW)の関西便の復活、ユナイテッド航空(UA)の増便、コンチネンタル航空(CO)の名古屋便の就航、日本航空(JL)のチャーター便など航空会社の積極策を評価。航空各社の供給座席数が顕著な増加とは言えないものの、昨年からのプロモーションが奏功しているとの考えを示した。ターゲット層は「基本的に全て」としながらも、特に「シニア、ファミリー、ウェディングやハネムーナーなどの優良顧客」に対して、積極的なプロモーションを打つ考えだ。

 HTJは今年の活動計画の概要を「昨年のコンセプトを基本的に引継ぎ、奥深い魅力を紹介し、ブランドの再構築を進める」として、「Discover Aloha」をテーマに設定。昨年のハワイへの日本人訪問者数の統計によると、54.4%がリピーターで、平均3.22回の訪問回数だ。このうち、ウェディングやハネムーンが27.7%。また、全体の20%は複数の島を訪問しており、24%が1ヶ所はオアフ島以外の島を訪れている。この現状を踏まえ、活動計画を策定したもので、「Discover Aloha」をテーマにハワイの知られざる魅力など、奥深い情報を提供する。
 その一つとして、文化、自然、アート、歴史に関するアクティビティやイベントを提案。日本のフラ人口は40万人超とも言われ、フラ関連のショップも300店舗に及ぶ。こうした社会的背景を活かし、レベルに合わせた多様なフラのレッスンの他、「フラ発祥の地」と言われるモロカイ島の訪問など、一つのテーマから多様なコースの企画を披露した。