モナコ、今年の目標を達成、今後もMICE注力で50%のシェアが目標

  • 2004年10月28日
 モナコ政府観光会議局はこのほど、10月のモナコ・コンベンション・ビューロー発足に伴い、旅行会社を対象にセミナーを実施、約100名が参加した。モナコへの日本人訪問者数は現時点で1万2600人超となり、今年の目標訪問者数1万人を達成した。このうち、約3分の1がMICE目的の訪問という状況についてモナコ政府観光会議局局長の大隈和子氏は「2008年までに割合を2分の1にまで伸ばしたい」との考えを示す。MCBの発足は、インセンティブ団体のサポート体制の拡充に繋がっているが、ホテル数も2008年まで現在の30%増となる2858部屋と受け入れ側と合わせ、強化を進める。
 また、モナコ政府観光局はクルーズ市場に注目する。来年は客船「飛鳥」がモンテカルロ・エルキュール港に初寄港するほか、2006年に「にっぽん丸」も初寄港する。こうした追い風を捉え、さらなる需要拡大を目的として観光スポットや地図、ショッピングガイド、ポストカードを盛り込む「モナコ・クルーズ・ウェルカム・キット」を制作。昨年、モナコに寄港したクルーズ旅客の48%が下船し、ニース観光、カジノなどを楽しむツアーに申込んでいることから、モナコの魅力を伝えることを目的に作成したキットを利用する考えだ。また、クルーズでディナーを楽しむインセンティブグループ、パッケージ商品もあり、こうした場面での利用も進める。