スカンジナビア、リピーター・シニア増で周遊コースに変化を

  • 2004年10月28日
 スカンジナビア政府観光局は「スカンジナビアセミナー2004」において、旅行会社の協力、観光局ホームページを利用した独自の旅行者動向調査を公表した。これはスカンジナビアを訪れた消費者を対象としたサンプル約100名のもの。ヨーロッパへの渡航回数10回以上の旅行者が67%、スカンジナビアのリピーターが30%。旅行形態は47%が夫婦の旅で、年齢層は50代が24%、60代が32%と熟年世代が過半数を超える。旅行代金は40万円以上が23%、50万円以上が21%。こうした結果について、スカンジナビア政府観光局トラベルトレード・プロモーション・マネージャーの宮本拓氏は「リピーターが増加し、高額商品の販売が可能なデスティネーションである。また、商品造成は今後、リピーター増の対策として従来の周遊コースに変化を持つことも重要」と語る。
 こうした傾向に基づき、セミナーで来夏にむけたリピーターに対応した素材を紹介。ノルウェーのフィヨルド観光で北部アールヌーボー調の港町、オーレスンを組み込むコース、ストックホルムでは旧市街の観光に加え、魅力ある3ヶ所の世界遺産やノーベルゆかりの地を巡る2泊以上の滞在を提案する。
 なお、スカンジナビアの宿泊数は2004年8月の段階で2002年比90%まで回復。旅行時期が11月末まで延びており、オーロラやクリスマスを目的とする商品が市場に出ていることから、今年はさらに数値の伸びに期待している。