スペイン・カンタブリア、自然や文化アピール、ホテルの質も高く

  • 2004年10月27日
 スペイン・カンタブリア州政府観光局はこのほど、サンタンデール港湾局、企業グループと共同で観光、港湾関連の説明会を実施した。カンタブリア州政府観光局局長のエバ・バルトロメ・アルシニエガ氏は「国内で高級リゾートとして名高いが、今後は日本をはじめ、世界的に認知される観光地へ飛躍したい」と言う。現在の日本人訪問者数は年間3000人ほどに留まるが、「日本人に魅力的な素材は多い」と観光素材、基礎的な交通インフラについての概略を紹介した。
 カンタブリア州は自然と文化、ホテルの質の高さが特徴。世界遺産のアルタミラ洞窟、全長5000キロメートルに及ぶサプラオ洞窟を要す。このうち、アルタミラ洞窟は来年から、事前予約制で見学ができ、来年4月からサプラオ洞窟は全体の一部として16キロメートルを公開する。また、ホテルは「州内の約50%が4ツ星、5ツ星級クラス」と説明。モダンスタイルのホテルのみならず、木や石から作られる伝統的家屋の質の高いホテルもある。
 重要となる交通面は現在、インフラの拡充を進めている最中だ。州内にある2ヶ所の国際空港からヨーロッパ主要都市間を結ぶほか、国内線もマドリッドに週3便、バルセロナに週5便で運航する。これに加え、来年にはカンタブリア/マドリッド間を高速道路が開通を予定しているなど、インフラの整備を図り、外国人誘致を積極的に実施していく意向だ。