ウィーン、好調で今年は31万人超、モーツァルト・イヤーで今後も追い風

  • 2004年10月26日
 オーストリア政府観光局はこのほど、2006年のモーツァルト生誕250周年を祝うモーツァルト・イヤーについて公表した。これはウィーン市観光局局長のカール・サイトリンガー氏をはじめ、5名のウィーン市関係者が来日し、語ったもの。
 ウィーンの外国人訪問者のうち、現在、日本人の増加率が最も高く、サイトリンガー氏は「2003年度は15%増を上回る31万6000人の日本人訪問者を見込む」と述べ、旅行需要の増加に期待を示す。また、今後、ウィーンで開催するモーツァルトに関連する催しがいっそうの増加に向けた好材料と予見する。
 モーツァルト関連イベントのハイライトの一つは、モーツァルトの住居を改修し、「モーツァルト・ハウス」をオープンするもの。これは、マルチメディアを駆使したモーツァルト記念館となる予定だ。このほか、2006年1月27日から12月10日まで、小沢征爾を筆頭に世界的に著名な指揮者を招聘し、シンフォニー演奏を実施。アルベルティーナ美術館では、モーツァルトに関する大規模な特別展を開催する予定だ。また、アメリカ人演出家のピーター・セラーズ氏がウィーン市街を舞台に音楽、映画、建築などのプロジェクトを手がけるなど、2006年に向けた準備が着々と進んでいる。なお、旅行代会社向けの「モーツァルト・セールス・マニュアル」は下記ホームページからダウンロード可能だ。
 また、本日から11月1日まで、東京・日本橋の百貨店高島屋でウィーン市の老舗店が出展する「ウィーン・フェア」と共に、シシィ美術館の所蔵品をはじめ、シシィの愛用した品を展示する「シシィ展」が開催される。