ベッラ・イタリア観光セミナー、新たなツアー商品の造成の鍵、地方2州

  • 2004年10月26日
 アリタリア航空(AZ)とイタリア政府観光局(ENIT)はこのほど、コーンエキスポート社と共同でウンブリア州、およびアブルッツォ州に限定する「ベッラ・イタリア観光セミナー」を開催した。コーンエキスポート社は2州の食、ワイン、ファッションなど幅広いプロモーションを展開、今回は都ホテル東京で開催するベッラ・イタリアの開催等のため来日したもの。
 ウンブリア州の日本人宿泊者数は年間約2万泊、アブルッツォ州は年間約2000泊と日本発旅行需要については開発の余地が残るデスティネーション。AZアジア太平洋地区営業マーケティング統括本部長のファビオ・ファンティーニ氏は「新たなツアー商品の造成が鍵」とし、「ローマなどの主要都市に滞在し、2州の文化や歴史、豊かな自然を堪能できる」と2州の概要を語る。特に、ウンブリア州の首都ペルージャは、徒歩で周遊できる距離に歴史的建築物や見所が集結していることから、市内を散策気分で巡る観光を提案する。また、30年続く「ペルージャ・ジャズ・フェスタ」があるなど、地元と観光客が共に楽しめるイベントも豊富だ。
 アブルッツォ州は国立公園が4ヶ所ある自然豊かな地域。農業が盛んなことから、チーズ作り体験などが可能だ。セミナーではローマから110キロメートルほどに位置することから、レンタカーを利用した訪問の可能性が言及され、個人旅行に訴求したい素材を紹介した。
 なお、AZは冬スケジュールから、関西/ミラノ線を週5便に増便を予定しており、成田/ミラノ線、成田/ローマ線を加え、日本/イタリア間を週19便体制で運航する。また、AZは今月から機内に「ジャスト・ワンダフル・マガジン」誌を常備し、日本語でデスティネーション紹介を行う。ENIT支局長代理のエンツォ・ルオンゴ氏は「AZと協力して、今後も各地のプロモーションを継続する」とし、今後もイタリアの豊富なデスティネーションと素材を旅行会社向けにプロモーションする意向だ。