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オンタリオ・ケベック・マーケットプレイス、FITに対応する素材豊富

  • 2004年9月27日
 オタワに隣接するケベック州のガティノー市で9月26日から28日の3日間、第8回オンタリオ・ケベック・マーケットプレイスが開催されている。これはオンタリオ州とケベック州の観光局やホテル、アトラクションなどのサプライヤーがブースを設置する見本市と商談会を兼ねたもの。一年おきに全世界からバイヤーの参加を募るイベントだが、比較的小規模なセラーも参加できることから新たな素材を探すバイヤーには便利なトラベルマートだ。
 今回で3回連続の参加となるオーバーシーズ・トラベル大阪支店長の誉田雅夫氏は、「ランデブー・カナダに比べて細かいサプライヤーが参加しているので、個人旅行化に対応する情報収集が目的」と参加の理由を語る。また、初参加の内外航空サービスの猪越元明氏は、「カナダの定番コースから脱却するには、東の方に可能性があると考えている。手つかずの自然を取り入れたコースを開拓するため、現地のオペレーターから生の情報を得たい」と意欲的だ。
 しかし、前回に比べ、参加社数はサプライヤー側の116社、バイヤー側の45社と約30%減と厳しい状況。日本からのバイヤーも2社に留まる。一方、韓国や台湾、フィリピンなど、アジアからのバイヤーのカナダ東部への関心は強く、会場でも積極的に商談に望む姿が目立つ。例えば、フィリピンからのバイヤー5人全員が「来年はカナダへの送客数は今年の倍となる」と語り、韓国からは4社の報道関係者が今回の見本市を取材する。規模は縮小傾向だが、会場の雰囲気は明るく、バイヤー、サプライヤー共に、厳しい時期だからこそ積極的な取り組みの姿勢がうかがえた。(取材、宮田麻未)