MVA、2005年の日本人渡航者数の目標は43万人、3つのキーで需要を喚起

  • 2004年9月25日
 マリアナ政府観光局(MVA)は2005年の日本人渡航者数の目標に2004年比12%増の43万人を掲げる(10月から9月の会計年度基準)。これは1996年の43万8000人、1997年の44万7000人を記録した過去最高の訪問者数を狙うもの。2004年の日本人渡航者数は9月の見込みを考慮すると前年比22%増の38万人に届く想定。特に、5月の72%増、6月の77%増、7月42%増など昨年からのリバウンドを大きく確保したことが要因に挙げられる。
 MVA局長に先ごろ就任したビクトリア・ベナベンテ氏は旅行業界の支援に改めて感謝の意を表明し、「今後も業界、消費者へのマーケティング活動、PRにおいて効果的な施策を展開する」と強調。具体策として、MVAは2005年を「See My Marianas Campaign」として、スポーツ、食文化、ビューティー&スパの3つのキーワードを基に需要喚起を図る。このほか、現地で開催される食のイベント「Taste of Marianas(マリアナ丸かじり)」の認知に力を入れるほか、10月にリニューアル完成予定のガラパン地区を「Paseo de Marianas(ココナッツ広場)」という新名称でイメージアップを図る。こうした主な施策により、過去最高の訪問者数の目標達成に向け、具体策で実現を目指す。
 また、マリアナ諸島に就航する航空各社も43万人の共通目標に向けた施策を披露。コンチネンタル航空(CO)はグアムをハブ空港とし北マリアナ各地へのアクセスのよさを強調。8月からグアム/ロタ間に導入したATR機材の利用による同日乗り継ぎの実現は、「近くて遠い島が近くて近い島になった」とする。ノースウエスト航空(NW)はサイパンで滞在時間を最も長く確保できるフライトスケジュールを強みとして、ワールドビジネスクラスを利用するパッケージ商品やウェディングなどゆとりある空の旅を提案。日本航空(JL)は5歳から9歳、20歳から29歳の伸び率の高さを指摘し、家族旅行が堅調に推移している傾向から、来年度はシルバー世代をミクロネシア路線に取り込むことで旅客増につなげる考えだ。