スイス政府観光局、現地から27社が来日、新たな観光素材を提供

  • 2004年9月17日
 スイス政府観光局はこのほど、「Switzerland Travel Experience(STE)2004」を開催した。ワークショップは9つのテーマごとにブースを設置し、セミナーで現地から寄せられた最新情報を提供した。スイス政府観光局マーケティング&セールスマネジャーの阿部かすみ氏は「滞在スタイルは1週間で氷河やアルプスを巡ったり、4日から6日間を1つの宿泊施設をベースにハイキングや街散策したりと、テーマや目的ある旅行が日本人旅客に着実に広がりつつある」と現在の動向を語る。こうしたテーマ性の高いツアーの一例として、クライン・マッターホルンの御来光ツアーを紹介。早朝4時30分に起床し、スネガから御来光を眺め、朝食をとるもの。ある旅行会社が実施した今夏のツアーで、約250名の集客となったことをはじめ、人気の高い旅行であることを強調した。
 また、スイス政府は新たな観光素材として、軍事施設を段階的に開放していく方針。ティチーノ州、ジュラ州など14州で現場の調査が終了。今後はチューリッヒ州、ベルン州、ヴォー州などで調査を開始する。そのほか、阿部氏は「クリスマス市に力を入れている」と述べ、モントル、バーゼル、チューリッヒの3ヵ所がスイスを代表する市であるアピールし、今冬の送客を意識。バーゼルはフランス、およびドイツの国境に位置することから、バーゼルを基点として3ヵ国のクリスマス市を巡るコースを提案した。