今週から、毎週土曜日に金子博人法律事務所の弁護士で旅行関係の法律相談も行う金子博人氏に「旅行」と「法律」というテーマで連載を頂きます。今回は金子氏の紹介を含め、新コーナーの設置にあたり意気込み、読者の皆様へのご挨拶を掲載します。今後は、旅行会社、航空会社、観光局、ホテル等々、旅行業界の仕事で身の回りの相談事などを編集部にお寄せ頂けば、随時、取り上げます。皆様のご協力のほど、よろしくお願い致します。　　　　　　　　　　　　　　　　　

トラベルビジョン編集部☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆旅行の法律豆知識　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　金子博人　法律知識は、ちょっとした知識でも知っていると、トラブルを防止し、あるいはトラブルが発生しても的確に対処し、容易に解決に至れるものです。今回、旅行に関して役に立つ法律の解説コーナーをスタートします。知っていて損にならない実務に即した法律知識を、事例をもとに判りやすく解説したいと思います。
　まずは私の紹介から。日常の依頼は旅行関係の法律相談が多く寄せられます。また、国際旅行法学会IFTTA（The International Forum of Travel and Tourism Advocates）の会員であり、旅行法関係の実務処理に携わる機会が多く、その経験と知識をこのコーナーで、活用したいと思っています。
　IFTTAは、1985年に設立された旅行法に関する国際学会で、毎年一回会合を開催しています。私は、2002年5月、ハンガリーで開かれた学会に初めて参加し、2003年6月にはモナコでの学会に参加し、貴重な経験を積むことが出来ました。今年は、10月にアルゼンチンのベイノスアイレスで開催される予定です。
　学会の出席者は、現在、アメリカとヨーロッパの学者や弁護士が中心です。前回のモナコは、日本はもちろんアジアからは私一人が参加したという状況でした。私自身、研鑽を積んで実績を延ばし、将来ぜひ東京にIFTTAの支部を作りたいと思っています。そのときには、業界に方々にも応援していただきたいと思っています。
　また、今後このコーナーでは、IFTTAで得られた外国からの情報も整理して提供したいと思っています。IFTTAは、さまざまな国の弁護士や、学者、観光局の法律スタッフがメンバーとなっています。外国の旅行業務に関するトラブルで外国の法律事務所に依頼する必要が生じたときは、現地の専門の法律事務所を紹介できますのでご相談ください。
　さて、次回から連載が始まります。ご期待ください。≪金子博人氏略歴≫1948年　横浜生まれ、早稲田大学院修士課程（商法）終了1977年　弁護士開業1986年　東京弁護士会常議員 1994年　関東弁護士連合会理事 1997年、1999年　日本弁護士連合会代議員 東京弁護士会所属弁護士趣味は茶道で「茶道は男の美学」と語る「和」と「国際性」の感覚を併せ持つ

▽金子博人法律事務所http://www.kaneko-law-office.jp/j/