商船三井客船(MOPAS)が販売する客船のペーパークラフトが好評だ。今年5月に｢にっぽん丸｣のペーパークラフトを作成。船内のショップで500円で販売しており、このほど昨年まで運航していた｢ふじ丸｣(現在は日本チャータークルーズで運航)版も作成した。クラフトは実際の図面を元に作成しているため、細部まで再現できるよう作りこんであるのが特徴。しかし、小学校高学年の子供でも制作できるように、詳細な作り方の説明書を付属しており、標準的な製作時間は5時間ほどだという。
　この｢にっぽん丸｣のクラフト20隻を長野県阿南町立大下条小学校へ寄贈したことから話が進み、総合的な学習の一環としてMOPAS社員による出張授業を10月24日に実施した。授業では｢にっぽん丸｣の概要のほか、船や海運が日常生活に重要なものだという話やクラフト制作のコツを講義。これがきっかけで授業を受けた5年生の子供達は船に興味を持ち、手作りボートで近くにある池を渡ることを計画しているという。

▽｢ふじ丸｣もペーパークラフト
　MOPASでは現在、ペーパークラフトをホームページからダウンロードできるようにした。ダウンロードは無料で、｢にっぽん丸｣版では船内で販売している｢標準コース｣のほかに、さらに細かい模型を制作する作業が必要な｢こだわりコース｣も配布。また、｢ふじ丸｣版は｢竣工時バージョン｣と｢95年改装時バージョン｣の2つを用意した。ペーパークラフトの詳細はMOPASホームページへ。