ニュージーランド観光局、ワークショップを開催、今後の観光客増に期待

  • 2003年10月7日
 ニュージーランド観光局はニュージーランド航空(NZ)と共催でこのほど、ワークショップを開催した。観光局やホテルなど20社が集結し、それぞれのサービス、および地域や施設の魅力をアピールした。昨年、ニュージーランドへの日本人訪問者数は過去最高となる17万3567人であったが、今年はSARSの影響を受け10%程度減少する見込み。ただし、ニュージーランド観光局では今後に明るい材料を見出している。例えば、映画「クジラの島の少女」が世界的に高い評価を受けているほか、「ラストサムライ」や「ロード・オブザ・リング/王の帰還」などニュージーランドを舞台とする映画など、観光客増加の起爆剤となる期待が多い。 これまでニュージーランド観光局は8街道を設定し、デスティネーションの分散化をはかるとともに、春夏秋冬それぞれぞれの自然の美しさをアピールしてきた。中でもニュージーランドの固有種巨木カウリ、先住民族マオリの文化、そして新しいデスティネーションとしてベイオブアイランズを強調してきたが、今年はワインや食事についても積極的にアピールする方針だ。 ニュージーランド観光局日本局長の小林天心氏は「ニュージーランドの文化や自然の奥深い魅力を一番良い形で旅行者に伝え、体験してもらうことができれば、旅行者はリピーターとなる。そしてニュージーランド観光の魅力を広める良い語り部となる。今後も顧客の原点に立ったマーケティングを進めていきたい」と意欲を語った。ニュージーランド観光局、2005年度に日本人訪問客25万人が目標 ▼ 掲載日 : 2002年9月11日 ▼ ニュースカテゴリー : 観光局  ニュージーランド観光局はニュージーランド航空(NZ)と共催でこのほど、ワークショップを開催した。同観光局では2005年度に日本人訪問客を25万人にまで増大させる「クォーターミリオン・プロジェクト」を発足させており、そのため需要の谷間である春と秋のシーズナリティーのギャップの解消によって通年で一定の訪問客を獲得したいという。そのため今回のワークショップでは春と秋の季節に焦点を当て、デスティネーションの分散化として実施している「8街道プロモーション」を組み合わせて同国の様々な季節の側面を紹介し、出展したサプライヤー17社からの地域の紹介を通じて観光ルートを図る狙い。 また、ニュージーランドのツアーでは大自然の魅力を全面に打ち出した商品が多かったが、最近では花をテーマにする花と火山の「庭園街道」のツアーでプライベート・ガーデン巡りを通じてガーデニングの手法を学びつつ、アフタヌーン・ティーを楽しみ、その土地に居住する人々との交流もできるように配慮したツアーが企画されているという。今後もそれぞれの地域の魅力を「8街道」を基軸に紹介しながら人々との触れ合いなどを取り入れた新たな商品を企画してほしいという。