ジェイティービー(JTB)はこのほど、秋・冬の北海道旅行の需要喚起を目的に地元と提携し観光インフラを整備した。これは｢日本の旬・北海道｣と銘打つ10月から3月までの｢エースJTB｣の販売施策。取扱人員は前年比20％増の45万人を目標とする。
　これまで冬の北海道は、祭りや温泉、味覚と魅力的な観光資源は豊富にあるものの、レンタカーの運転は障害が高く、不便な面があった。これを｢エースJTB｣の旅行者を対象に、バスを提供することにより、足回りを確保する。具体的には湯の川、十勝川、層雲峡、ウトロの該当施設に宿泊する旅行者に、期間限定の｢湯めぐりバス｣を提供するほか、12月1日から3月31日まで登別温泉と湯の川温泉のいずれかに宿泊する旅行者には温泉周遊バス｢登別・湯の川号｣を用意する。また、来年3月末まで函館において500円のワンコインタクシーを設置する。これは函館空港／湯の川温泉、函館駅／湯の川温泉を500円で利用可能なほか、函館空港／函館駅間も1000円の料金と廉価に設定した。
　札幌雪祭りの時期は定山渓と会場間にシャトルバスを運行し、会場では無料の専用休憩所を設置し、温かい飲み物を用意する。また、十勝川白鳥まつり、層雲峡氷瀑祭りでも、各種のサービスを提供する予定だ。なお、サービスの利用条件は、参加プランや宿泊施設により異なる。